Naoki Hojo
私は大学2年の時、突然の病によって聴力障害者となりました。 さらに35歳の時に原因不明の病によって左半身麻痺を持つことになった障害を持つカメラマンです。 幸いにも補聴器をつければ会話もできますし、杖に頼らず歩くことができるので何処へでも行くことができます。 これらの障害を負ったことで失ったものもありますが得たものも多くあります。 人生において健康で不自由なく過ごせる日常が何よりも幸せな事なのだと、障害者となって初めて気付かされました。
そうした体験から、普段は意識しない何気ない日常の中での幸せな一瞬を撮りたい、そう思うようになりました。
同じ障害者として、日頃から障害と向き合っている方の姿や、その中での笑顔を撮らせてもらえることは私の喜びでもあります。
障害とはその人にあるのではなく、社会との関わりによって生まれてしまうものだと感じています。 その壁に果敢に立ち向かう姿、その輝く姿を残していくことで、応援していきたいと思っています。
また私はもう一つのライフワークとして、インドの子供たちを支援するNPO団体のカメラマンとして所属しています。
その活動を記録し続ける中で、恵まれない環境の中でも幸せそうな笑顔を見せる子供たちに感動し、その自然な姿を撮りたいと思うようになりました。
子供たちの幸せそうな笑顔を撮っていると、こちらも幸せな気持ちにさせてもらえます。 そのお礼に、子供たちに喜んでもらえるような素敵な一枚を残したい・・・そう思いながらいつもシャッターを切っています。
一枚の写真は、その人だけでなく その人の周りの人をも笑顔にさせてくれます。 キラキラとした笑顔が笑顔を呼ぶ、虹のような架け橋となれるような写真を残したい。 そんな想いをこめて「レインボー写真館」と名付けました。 笑顔をつなぐカメラマンとして、皆様のお手伝いができれば嬉しく思います。